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小名浜道路が開通の日迎える 内堀知事「復興と地方創生に大きく寄与すると確信」

 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興を支える県の「ふくしま復興再生道路」として、小名浜港と常磐道を結ぶ「小名浜道路」が7日、開通の日を迎えた。
 小名浜道路は泉町を起点に添野町を経由し、山田町に至る全長8・3km。添野町大町の本線上では開通式が催され、出席者は物流の円滑化や観光振興に加え、大規模災害時の輸送路として効果を発揮することに期待を寄せた。
 開通式では内堀知事が式辞に立ち、「震災・原発事故から着実な復興を遂げている中、小名浜地区では外航クルーズ船の寄港や、いわき・ら・ら・ミュウの道の駅化などで、さらなるにぎわい創出が見込まれている。小名浜道路の開通によって、復興と地方創生に大きく寄与するものと確信している」と述べた。
 NEXCO東日本の梅木秀郎・常務執行役員東北支社長、内田市長、坂本竜太郎、斎藤裕喜両衆院議員、森雅子参院議員らもあいさつし、小名浜道路を通じた地域活性化を呼びかけた。
 会場では高校生を含めたフラの披露、出席者によるテープカット・くす玉開きに続き、県警の白バイを先頭に、物流を担う大型トラックなどの開通パレードが行われた。
 小名浜道路は2012(平成24)年10月に事業化され、16年11月から本格的な工事が始まった。インターチェンジ(IC)はいわき泉、いわき添野、常磐道と接続するいわき小名浜、いわき山田の4カ所。
 常磐道いわき湯本、いわき勿来の両ICから小名浜港までの所要時間は、現在の約30分から半分以下の13分程度に短縮される。全線無料。幅員は13・5m(2車線)。設計速度は時速80km。総事業費は730億円。1日当たり1万3800台の通行量を見込んでいる。
 (写真:開通を祝して行われたテープカット・くす玉開き)

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