学校法人昌平黌(緑川浩司理事長)は20日、運営する東日本国際大附属昌平高3年の伊藤琉衣さん(17)の人命救助をたたえ、「昌平黌ヒューマン・ヒーロー賞」を授与した。
伊藤さんは7月25日午前11時ごろ、四倉海水浴場でライフセーバーのアルバイト中、海岸から約50m先の沖に流されている浮き輪を付けた母子2人を発見した。
サーフィン選手でもある伊藤さんはすぐさま、救助用サーフボードを使い、2人を海岸まで無事誘導し助けた。同30日には、いわき中央署の阿部勝也署長から伊藤さんに感謝状が贈られている。
贈呈式は同大1号館5階応接室で行われ、緑川理事長は「無関心になりがちな社会の中で、伊藤さんの行為は人間として尊いものです。これからも学業、得意のサーフィンに頑張ってほしい」と述べ、伊藤さんに表彰状を手渡した。
受け取った伊藤さんは「このような表彰をいただき、大変光栄。受賞第1号として、今後も人のために尽くしていきたい」と話した。
「昌平黌ヒューマン・ヒーロー賞」は緊急時の災害や事故における人命救助など、他人のために尽くす気持ちと困難を乗り越える「人間力」を発揮する「建学の精神」を実践した生徒・学生に与えられるもので、伊藤さんの行動を機に設立された。
(写真:ヒューマン・ヒーロー賞の第1号となった伊藤さん=左=と緑川理事長)
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人命救助の東日大昌平・伊藤さんたたえ 昌平黌が「ヒューマン・ヒーロー賞」制定






