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新常磐交通の路線バス 12月15日から運賃改定へ 需要少ない路線の減便も

 新常磐交通(本社・明治団地)が12月15日から、路線バスを巡って、今年4月の運賃改定からさらに約5%の値上げを図るとともに、需要の少ない路線の一部を減便するダイヤ改正を実施することで、乗務員不足への対応と経営改善につなげていく方針。
 いわき都市圏総合都市交通推進協議会(斉藤充弘会長=福島高専都市システム工学科教授)が12日、市文化センターで開かれ、その席上で明らかにされた。13日に国土交通省福島運輸支局に対して届け出する予定で、同日夕方にも新たな時刻表を公表する見込み。
 路線バスは今年4月、消費税増税時を除き、17年ぶりに運賃を値上げしたが、激変緩和措置として、約13%の上昇にとどめていた。約8カ月を経て、物価上昇や労働環境の改善を前提に、残りの分も増すことを決めた。
 12月15日からの主な運賃は、いわき駅前~医療センターは280円→290円、いわき駅前~ラパークいわきは410円→430円に。定期券のうち、乗り放題のゴールドパス(65歳以上)は9千円→9600円、スチューデントパス(学生向け)は1万7千円→1万8千円となっている。
 ダイヤ改正は平日16便、土日・祝日17便の減。いずれも現在の乗客が比較的少ないほか、利用者目線のダイヤに統合する。なお通勤・通学をはじめ、需要のある時間帯に変更はない。これらの動向を踏まえ、来年4月1日にも重ねてダイヤ改正を計画している。
 同協議会には高野康央代表取締役社長が出席し、バス事業を取り巻く環境について説明。「いわき市の公共交通を守るため、皆さまのご理解とご協力をたまわりながら、ともに努めてまいります」と呼びかけた。
 (写真:市文化センターで行われた協議会)

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