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4年前の小名浜男性刺殺事件 61歳の知人男を殺人容疑で逮捕

 いわき市小名浜で2021(令和3)年、当時56歳の男性が刃物で刺されて死亡した事件で、いわき東署の捜査本部は26日、同市平上荒川字長尾、指定暴力団住吉会系暴力団員、無職の男(61)を殺人の疑いで逮捕した。
 捜査本部によると、男は主犯とされるが、複数の人物が事件にかかわっているとして、認否を明らかにしていない。同署は27日、男の身柄を地検いわき支部に送致し、本格的な取り調べに入る方針。
 逮捕容疑によると、男は21年9月4日午後9時40分ごろ、同市小名浜字林ノ上の線路上で、現場近くに住む知人のマージャン店経営・田辺憲司さん=当時(56)=に対し、殺意を持って刃物で胸や腹を数回突き刺すなどし、約12時間後に搬送された市内の病院で死亡させた疑い。
 死因は全身の刺し傷や切り傷による失血死だった。
 事件当日は田辺さんの妻が自宅の外で騒ぎが起きていることに気付き、線路上に田辺さんが倒れているのを見つけた。刃物による傷は数十カ所にわたって確認されており、明確な殺意を持って犯行に及んだとみられていた。
 捜査本部によると、男の所属する組と、田辺さんにトラブルがあったとされる。事件前には暴力団絡みの事件が頻発しており、跡目争いに関する殺人未遂事件や、組事務所への発砲事件が起きていた。事件直後から捜査本部では暴力団絡みの事件と考え、男も早くから捜査線上に浮上していた。
 捜査本部では逮捕まで4年2か月が経過した点について、延べ3万9370人の捜査員を投入し、証拠を丁寧に積み重ねてきたためとし、公判の維持には自信を見せる。
 馬場孝二刑事部長が26日、捜査本部を設置するいわき東署で記者会見を行った。馬場部長は「田辺さんのご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、捜査にご協力いただいた多くの市民の皆さんに厚く御礼申し上げます」と述べ、引き続き事件の全容解明に取り組むと強調した。
 (写真:記者会見をする県警の馬場刑事部長ら)

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