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いわき市立美術館友の会 34年の開館50周年に向けた増築など要望
いわき市立美術館友の会(武藤眞一会長)は11月29日、同館セミナー室で、内田市長と懇談の機会を設け、2034年の開館50周年に向けた増築等の要望活動を実施した。
同館は1984年に市民運動をきっかけに開設された歴史を持ち、パブロ・ピカソやアンリ・マティス、アンディ・ウォーホルなど、世界に名だたる作品を収蔵していることでも知られている。
内田市長は「文化に対する思いはとても大切と考えているので、皆さんの思いを重く受け止めたい」と語った。
同会と内田市長の懇談は初で、関係者ら約20人が出席した。いわき市にはさまざまな文化施設が立っている中で、施設の維持のあり方が問われているが、武藤会長は増築等の希望について、「こうした貴重な環境を後世に伝えていく必要がある」と強調した。
また同会から、同館やいわき芸術文化交流館「アリオス」、市文化センター周辺の通りに「文化通り」と名付ける案が示された。県内では郡山市で、郡山市公会堂やけんしん郡山文化センター、郡山市歴史資料館周辺の幹線道路が「文化通り」と呼ばれている。
内田市長からは、いわき市ではNPO法人タイラボが、いわき駅前大通りで「歩行者利便増進道路(ほこみち)」の制度を活用している事例や、来年10月の市制施行60周年に合わせ、新たないわき市の未来ビジョンを手がける「いわき31万人のまちづくりビジョン策定プロジェクト」の意見募集が展開されていることが伝えられ、ともに機運醸成を図る姿勢が示された。
(写真:いわき市立美術館友の会と内田市長の懇談)