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<いわきFC余話>富山・左伴社長との縁「大倉、雄三とまた会えてうれしい」

 サッカー・いわきFCが明治安田J2リーグで今季初勝利を飾ったアウェー・カターレ富山戦。舞台裏では富山の左伴繁雄代表取締役社長(69)と、いわきの大倉智代表取締役(55)、田村雄三監督(42)が久しぶりの再会を果たした。
 3人はかつて湘南ベルマーレに在籍し、フロントで共闘した仲。左伴社長は「大倉、雄三とこうしてまた会えてうれしい。顔を見るなり昔と変わらず『左さん』とあいさつされたよ」と笑顔で昔を懐かしんだ。
 実は左伴社長、いわき市に特別の思い入れがある。複数のサッカークラブの経営に携わってきたことで知られるが、もともとは日産自動車の出身。主に生産畑を歩んできたことから、昨年1月に稼働30年を迎えたいわき工場(泉町下川)を良く知っている。
 「歴代の工場長は顔なじみ。東日本大震災の時は湘南のフロントにいたが、大変な被害の中から復旧を遂げた姿は『日産マン』としてうれしかった」と感慨深げな表情を浮かべた。
 2001(平成13)年に横浜F・マリノスに出向し、代表取締役社長に就任すると、2回の年間チャンピオンと、ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァン・カップ)を手にした。08~15年は湘南の常務取締役、専務取締役として3度のJ1昇格、15~20(令和2)年は清水エスパルスの代表取締役社長として再びJ1昇格に導いた。
 手腕を高く評価され、プロバスケットボール・Bリーグのベルテックス静岡のエグゼクティブスーパーバイザーも務め、21年4月からは富山の代表取締役社長に。今季は11年ぶりにJ2に復帰した。
 田村監督が2010年限りで現役を引退し、湘南の強化部スタッフに転じた際には、スーツ5着とネクタイ20本を譲った。「左さんは服装に厳しい人。選手を引退したばかりで営業に行くのに必要だろうと仰ってくれた」と田村監督。左伴社長もプレゼントを覚えており、「雄三と体格が一緒だったみたいでね」と冗談めかした。
 試合前に肝心のいわきの印象を問われると、「あのサッカーで勝てないのが不思議」と首をかしげるばかりだったが、「いわきは一気にカテゴリーを上げたが、大倉には『自分たちは昇格だけを追っている訳ではないんです』と言われたよ。まさにその通りだよね。街のためにクラブがあるんだから」と話す。
 ただ勝負は別。大倉社長とがっちりと握手を交わし、互いに切磋琢磨していくことを誓った。
 (写真:大倉社長と握手するカターレ富山の左伴社長=右=)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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