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福島第一原発2号機で2回目のデブリ取り出し成功 3g以下を複数個

 東京電力は23日、福島第一原子力発電所2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的な取り出しに成功した。デブリの回収は昨年11月以来、2回目となる。今回は1回目と異なる地点のデブリを採取しており、東電は複数のサンプルを比較分析して、原子炉内の状況把握などを進めたい考えだ。
 東電によると、同日午前10時15分、原子炉の外にある金属製スペースでデブリを樹脂製の専用コンテナに収容し、試験的取り出しを完了させた。初歩的ミスなどで作業が2度中断した1回目の反省から、予行演習を約2週間実施するなど準備に万全を期してきた。
 今回のデブリは、「釣りざお式装置」の先端から垂らしたケーブルに取り付けた爪状の器具で17日につかんだ。装置を入れる長さや角度を変えることで、1回目より1~2メートル先の原子炉格納容器底部の中心付近にあるデブリを採取した。デブリの大きさは7ミリ以下、重さは3グラム以下とみられ、複数に分かれている。
 回収したデブリは今後、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構の分析施設に運ばれる。東電は次回の試験的取り出しでは、より広範囲で動かせるロボットアームを導入する方針だ。
 2011年の福島第一原発事故では推計約880トンのデブリが発生し、その回収は廃炉の最難関とされる。政府と東電は51年までの廃炉完了を掲げている。(読売新聞社配信)
 (写真:福島第一原子力発電所2号機)

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