いわき市の農林業振興に貢献した個人・団体をたたえる「令和7年度いわき市農林業賞」として、個人・団体の部(個人)に磐城林業協同組合理事長の平子作麿さん(69)=常磐松が台=、同(団体)に四倉町のJRとまとランドいわきファーム、青年の部に農業・折笠明憲さん(41)=遠野町上根本=が輝いた。
表彰式は30日、内郷綴町のクレールコートで開かれる。市農林業賞は1977(昭和52)年度の創設以来、167人・49団体が受けた。いずれもいわき市の農林業の発展や、農村社会の近代化に意欲的に取り組んだ顕著な実績が評価された。
平子さんは遠野町を拠点に、平子商店で30年以上にわたり代表取締役社長を務め、国有林や市有林を中心に素材生産や森林整備の事業を展開。従業員が働きやすい環境を整備し、林業分野の一線で活躍している。磐城林業協同組合では2008(平成20)年から理事長。チェーンソー取扱作業指導員として、いわき市全体の林業従事者を対象に安全教育を進めてきた。
こうした林業従事者の確保・育成の働きを受け、2023(令和5)年には厚生労働大臣表彰を受賞。さらに林業アカデミーふくしまの立ち上げに携わり、後進を育てることにも力を入れている。

JRとまとランドいわきファームは2014年9月、JR東日本、とまとランドいわきにより設立された農業生産法人。約1・7haの大規模ハウスに太陽光利用型植物工場を導入し、年間を通じて約10種類のトマトを栽培している。
農業生産工程管理基準(GAP)の日本版「JGAP」、福島県版「FGAP」も取得し、品質と労働環境どちらも質の高さを誇る。生産するトマトの一部はいわき市のブランドトマトとして出荷し、JA系統販売の拡充に寄与し、商社への販売を通じた販路拡大にも努めてきた。
グループ会社と連携したトマトの収穫体験や、6次化商品の開発も行っており、広くいわき市産トマトのPRに寄与している。

折笠さんは22歳で就農し、遠野地区を中心に水稲・季節野菜の栽培しているほか、高齢農家からの稲刈り作業を積極的に受託して地域農業を支えている。2012年には収穫した稲を迅速かつ効率的に処理する「ミニライスセンター」を設立。専用機器の導入で、作業の効率化と品質向上を実現した。
県農業協同組合青年連盟幹事長としては、県内外の若手農業者との交流を推進している。遠野地区の小学生に対する食育活動にも積極的で、体験型学習を通じ、次世代への農業継承にも尽力する。
(写真:平子さん、JRとまとランドいわきファームの元木寛代表取締役、折笠さん=市農業政策課提供)






