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川前・いわきの里鬼ヶ城 給水設備不具合と運営体制理由に休館 再開めど立たず

 川前町上桶売のレクリエーション施設・いわきの里鬼ヶ城が岐路に立っている。市は8日、給水設備の不具合と施設運営体制の調整を理由に、期限を区切らずに休館すると発表した。
 休館の背景には、深刻化する中山間地の渇水に加え、昨年4月から運営を担う指定管理者の人員配置に問題があるという。
 いわきの里鬼ヶ城は1985(昭和60)年、農林業や自然体験を通じ、都市住民との交流による地域活性化の拠点となることを目指し、「いこいの里川前鬼ヶ城」としてオープンした。
 平安時代の征夷大将軍・坂上田村麻呂が鬼退治をした伝承がある鬼ヶ城山(887m)の山麓の自然を利用し、キャンプ場やコテージなどを設け、95(平成7)年の宿泊研修センター整備を機に通年利用化を進め、現名称に改めた。
 しかし経営不振から、市が出資する指定管理者「株式会社いわきの里鬼ヶ城」は24年11月に解散。昨年4月から5年間の期間で、将来の民間移譲も念頭に、不動産投資会社の「See Tap」(東京都渋谷区)が新たな指定管理者となった。
 ただいわき地方の中山間地では今春から、井戸水や沢水からの生活用水を確保するのが難しくなっており、鬼ヶ城の給水設備の老朽化と合わせて苦慮していた。
 さらに必要な施設スタッフの確保が行えず、宿泊など利用者の対応を迅速にできないことから苦情も生じている。See Tap側は求人を出しているものの、定着しないと説明しているという。
 市農業政策課によると、現時点で施設再開のめどは立っていない。今後の施設のあり方を含め、施設の方向性を検討していく。指定管理の解消に関しては明言を避けた。
 (資料写真:自然豊かな「いわきの里鬼ヶ城」)

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