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植田からスポーツスタッキングの輪 子どもたち小気味よくカップあやつる
週に1回、植田公民館にカップをあやつる小気味よい音が響き渡る――。その音の正体は、カップを山の形に積み上げて崩す速さを競う「スポーツスタッキング」だ。
競技団体によると、スポーツスタッキングは12個のプラスチック製のカップを用い、1985年ごろに米国の子どもたちが紙コップで遊んだことが起源。現在では54カ国で楽しまれており、日本では2005年ごろから普及し、競技人口は約1万人とされる。
昨年4月に発足した「いわきスポーツスタッキングクラブ」では植田公民館を練習拠点に活動しており、メンバーは小学生を中心に20人以上を数える。
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先月30日にはスポーツスタッキングの第5回ジャパンオープンが、東京・代々木の国立青少年オリンピックセンターで開かれた。いわきスポーツスタッキングクラブからは9人がエントリーし、個人種目やペア、リレーで5人が計7つのメダルを獲得した。
植田公民館で広がったきっかけは、同館職員の国井賢一さん(61)が地元の歩行者天国などで、スポーツスタッキングを紹介したことに始まる。瞬く間に子どもたちが興味を持ち、日本代表を招いての練習会も企画した。
スポーツスタッキングの魅力の一つに、年齢や性別、障がいの有無を問わずに取り組める点が挙げられる。インクルーシブ(包摂的)なスポーツとして注目を集めているほか、海外の選手ともプレーによって言葉の壁を越えている。
クラブからは日本代表も輩出している。植田町の吉野晃太朗さん(植田小5年)、文香さん(同1年)のきょうだいが、今年11月にタイで行われるアジア大会に出場する。さらに来年4月にはマレーシアでの世界大会も控えている。
こうした盛り上がりが地域に波及。ジャパンオープンでは小山笑里杏さん(勿来一小5年)が、大会初出場ながら3位に入った。
小山さんはガールスカウトの活動を通じ、スポーツスタッキングに興味を持ち、クラブ立ち上げからメンバーに加わった。大事にしているのは勝ち負けよりも、自分のタイムをいかに更新できるかという部分という。
「初出場だったので最初は緊張したが、(9個のカップによる)3―3―3ではタイムを更新できたのでうれしかった。またリレーではみんなと協力し合う点も面白い」と笑顔で語る。
国井さんは「子どもたちが一生懸命で、大会前には自主練習したいとの声があがったほど。これからもスポーツスタッキングを広めていければ」と話している。
(写真:いわきスポーツスタッキングクラブのメンバー)