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いわきFC・家泉 長崎戦から「次勝てばいいでは永遠に無理」と奮起

 ■明治安田生命J2リーグ第12節 いわきFC0―1V・ファーレン長崎(4月29日、いわきグリーン)
 ▽得点【長】ファンマ(後27)
 「お前ら本気でJ1に行く気があるのか」。村主監督は前節の栃木SC戦を終えた後、選手たちに発破をかけたと、試合後のインタビューで明かした。その上でDF家泉怜依(23)には、センターバックとして必要な姿を理解してもらおうと、海外サッカーのプレーを見せたという。
 まずは無失点。家泉は、前節まで6得点を挙げている長崎のFWフアンマ・デルガド(32)を抑えると誓ったが、一瞬の隙をつかれて失点を許した。「もっと勝ちにこだわってやらないと、立て直すことは難しい」と悔しさをにじませる。
 チームとしては、90分間通して猛攻を展開し、家泉もクロスを頭で合わせて長崎のゴールに迫った。しかし21本のシュートで1点も決められない現状に、「少ない本数で決めている相手に対して、自分たちはプレーの質が全然足りていないので、意識から変えていくべきと思っている」と口にする。
 「次勝てばいいと言っていたら、永遠に勝てない」。ディフェンスリーダーとして、自らを奮い立たせる。3日にすぐ、ヴァンフォーレ甲府との一戦を控える。「甲府も攻撃的でうまい選手が多いが、無失点に抑えれば負けることはない。前を信じて守る」と力強く述べた。
 <自分が得点して勝利する 有田決意示す>
 「どんなに痛くても出ると決めていた」。栃木戦で負傷交代を余儀なくされたFW有田稜(23)だが、休んではいられないと強い気持ちを打ち出し、村主監督にも直訴した。鼻骨骨折と診断され、試合にはフェイスガードを着けて臨んだが、視界や着用感が気になって、途中から外したと笑う。
 試合については「得点を取る以外は完璧だった」と話す通り、攻撃面の精度は自覚する。前々節のホーム・ザスパクサツ群馬戦の2得点のように、サポーターも有田の活躍を期待する。「ここから連戦となるが、自分が得点して勝利する」と約束する。

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