暑さ寒さも彼岸までと言うが、今年は記録的な長雨の影響で、夏らしい日が続かずすぐに秋になったようだ▼8月や9月に入ると大型で強い台風が日本列島を縦断し、豪雨による洪水と土砂崩れによって、各地で大きな被害に見舞われた。市内では幸い目立った被害はなかったものの、会津の只見町では付近を流れる川が決壊し、道路が冠水。一時、住民の一部が公共の建物に避難する被害が出た▼長雨と天候不順からスーパーで品薄状態が続き、一部の野菜の値段が高騰した。市内でも稲刈りの時期を迎えているが、黄金色した稲穂を見る限り大丈夫のようにも思えるが、例年通り実が詰まったおいしい米が取れるかは、もう少し様子を見ないと分からない▼地震列島と言われる日本。昨今の地球規模での自然災害を見ていると、いつ未曽有の大災害に見舞われるか分からない。「防災の日」は過ぎたが、「備えあれば憂いなし」は、1年を通して言われる言葉だ。
片隅抄