小川町西小川のJA福島さくらいわき梨選果場の本年度の操業が、10日から開始し、いわきの秋の味覚「サンシャインいわき梨(なし)」の出荷が本格的に始まった。
今年は3月から気温が高く推移し、平年より2週間早い4月1日に開花するなど、晴天が続いたため十分な日照量となった。一方、降水量が例年と比べて少なく、玉のりは小さいものの、甘味は申し分ないという。
市内の栽培農家では幸水、豊水、涼豊、新高の4種類を生産。本年度は計約350トンの取り扱いを計画し、8月下旬の幸水から、豊水、涼豊、新高の順で10月上旬までの出荷を予定するほか、今年もベトナムへの出荷を検討している。
梨選果場では、関係者による操業開始式が行われたあと、従業員たちが手作業でベルトコンベヤーを流れる梨を手に取り、大きさを選別。さらに透過式光センサーで糖度や熟し具合を調べ、順次箱詰めした後、市中央卸売市の卸売業者「平果」に運ばれた。幸水は11日以降、市内のスーパーや青果店に並ぶ。
梨選果場運営委員会の運営委員長を務める、同JAいわき梨部の渡辺一男会長は「天候も良く、甘味十分の梨ができ、大変うれしい。シャキシャキ感が残っているうちに食べてほしい」と話し、多くの人にいわきサンシャイン梨が届くことを願っていた。
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