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いわき市 原発事故による「汚染状況重点調査地域」指定解除
東京電力福島第一原発事故に伴い、いわき市に対しての「汚染状況重点調査地域」の指定が解除された。除染土壌などの仮置き場として、市が借りていた土地が地権者に返還されたためで、解除は3月29日付。
同地域の指定は、放射性物質汚染対処特措法に基づき、国が除染などを必要と認めた自治体に行われた。県内では40市町村が指定され、計画を策定した上で、除染作業や除染土の搬出について、国の財政支援を受けた。
市資源循環推進課によると、いわき市は2011(平成23)年12月に指定された。17年11月に市内の面的除染が終了し、21(令和3)年3月をもって、除染土壌などが仮置き場から中間貯蔵施設にすべて搬出された。
要件の空間線量率(毎時0・23マイクロシーベルト)も安定して下回っている。
(資料写真:住民によって行われた除染作業=2011年11月、中央台鹿島)