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きょうまで「いわき回転やぐら」 初日はじゃんがらも 宮小の子どもたち力強く

 内郷地区の夏の風物詩「第69回いわき回転やぐら盆踊り大会」(同実行委員会主催、市、いわき観光まちづくりビューロー後援)の本祭が14日、JR内郷駅前広場で始まった。国内唯一とされる回転櫓(やぐら)が設置された会場には、お盆の帰省者、地域住民らが大勢足を運んでにぎわいを見せていた。
 いわき回転やぐらは、炭鉱で亡くなった労働者の慰霊のため、1952(昭和27)年に始まった内郷地区の伝統行事。現在の回転櫓は2016(平成28)年に新調した高さ、縦横ともに13mの4代目で、電動で回転するなど、今回も櫓を囲み踊りの輪が広がっている。15日まで。
 初日の14日は盆踊りに先立ち、御厩じゃんがら念仏保存会、下綴青年会、宮小5、6年生11人による伝統芸能「じゃんがら念仏踊り」が披露され、物故者を弔う太鼓と鐘の音色が会場に響き渡っていた。オープニングセレモニーでは四ツ倉隆裕実行委員長、内田市長らがあいさつした。
 続いて回転やぐらの周辺を市内企業、地区内の小学校など13団体と来場者が、内郷お囃子会の演奏で「正調盆踊り」を繰り広げるなど、会場は熱気に包まれ、踊り手たちが内郷の夏の夜を大いに盛り上げた。

 地域の伝統芸能継承に向け、じゃんがら念仏踊りに取り組んでいる宮小では、昨年9月の水害を乗り越え、一時間借りした内郷二中の好意で練習を重ねたほか、2月の授業参観の場で6年生から5年生に引き継いだ。
 今年の盆踊り大会に備え、市小学校陸上大会が終わった6月ごろから練習を本格化させ、本番では浴衣、鉢巻など揃いの衣装で回転櫓に登り、太鼓や鐘を鳴らし掛け声を上げながら力強い踊りを披露した。
 演じた6年生の小石龍輝君(12)は「思ったより音が出なかったので緊張してしまったが、目立つミスをしなくてよかった」と振り返り、後輩たちには自分たちの演舞を超えてもらいたいと願うとともに、伝統芸能の継承に誓いを立てた。
 (写真1枚目:電飾された回転櫓 2枚目:じゃんがらを披露する宮小の児童)

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