昔の話だが、市議選に携わったのは入社した１９８８（昭和６３）年９月のこと。開票所から時間ごとに送信される各候補者の得票数を紙に書き入れ、社の玄関前に張り出す作業と問い合わせの電話番だった▼この年は市内第１～６選挙区に分かれ、定数も地区ごとに最多１２人、最少５人で最終的に４８人の市議が誕生している。このうち定数１２人の第１選挙区（平）のトップ当選は５３２４票、次点２８５９票。各地区でも１～２人が涙をのむなど、少数激戦がうかがえる▼９２（平成４）年の市議選から地区割りもなくなり過去３回、定数３７人による選挙が行われている。さて市制施行以来、１５回目の市議会議員一般選挙が８日、投開票を迎える。今回は４７人が名乗りを挙げ、議席獲得を目指している▼先の電話番の話だが、後年担当した開票日夜、ある１期市議の関係者が悲痛な声で「××の票は、今どのくらいですか」とかけてきたが、今ひとつ伸びず次点が決まっていた。
