23日は二十四節気の「処暑」で、厳しい暑さが収まり、朝や夕方の風に心地よさを感じるころとされる。好間町小谷作の薬師醫王堂敷地内では夏から秋の長期にわたって紅色の花が咲くサルスベリが、住民らの目を楽しませている。
木登りが上手なサルでも滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えが語源。花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もある。
同地は地域の青年会がじゃんがら念仏踊りを練習する詰め所に隣接。近所の人の話によると、50年以上前から植わる大木で、練習が始まる7月ごろから咲き始め、9月ごろまで楽しめるという。
お盆を過ぎ、賑やかな鉦と太鼓の音が聞こえなくなる代わりに、秋の虫の音が響く中、紅色の花が風に揺れている。
近くに住む関原斉子さん(64)は「毎年、サルスベリの花が落ちて、地面が紅色に染まると、夏も終わり、ほっとしつつ秋だなとさみしい気持ちになる」と話した。
(写真:紅色の花が目を引くサルスベリ)
スナップショット
<スナップショット>23日は処暑 好間・薬師醫王堂ではサルスベリ咲く






