8月23日に遠野町深山田鷹ノ巣の民家で発生した火災について、常磐消防署(冨谷聡署長)は9月29日、火災をいち早く発見して119番通報と初期消火活動に努め、被害を最小限に抑えたとして、その功績をたたえ、近くに住む2世帯の4人を表彰した。
式は同署遠野分遣所が入る市遠野支所で行われ、冨谷署長は4人の迅速かつ的確な対応と勇気ある行動に対して「地域消防の根幹たる自助、共助を体現した。敬意を表したい」と言葉をかけ、感謝状を手渡した。
表彰を受けたのは、山野一さん(85)と妻の栄子さん(84)、同居する次男の計二さん(60)家族と、近くに住む縁戚の山野實さん(72)。火災は午後2時20分ごろ、70代の男性が暮らす木造平屋建ての民家で発生し、一さん家族が車で出かけようとしたところ、民家から煙が出ているのを発見した。
火事かと思い、慌てて中に入ると布団付近からもうもうと煙が出ているのが見えたという。家人がいないのを確認しながら一旦外に出て、栄子、計二さんと連携し、隣の實さんに声をかけて119番通報をするとともに、自身は煙を吸わないようマスクを着けて再度家の中に入り、風呂に張ってあった水を洗面器ですくって繰り返し布団にかけて消火した。
(写真:市遠野支所で行われた表彰式)
ニュース
住民が連携して通報・初期消火 8月に遠野で起きた民家火災で 常磐消防署が表彰






