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アートでつながるイベント 4日・アリオスで 作品展示や多彩なワークショップ
年齢・性別の違いや障がいの有無を問わず、誰もが参加できるインクルーシブ(包括的)なイベント「みんなでつくる つながるアートひろば」が4日午前10時から、いわき芸術文化交流「アリオス」の1階アートスペースで開催される。
いわきアリオスが本年度から始めた「アリオスこどもプロジェクト『あそび工房→(びよーん)』」の第2回を兼ねており、アートスペースを舞台に楽しい時間を提供。同館に加え、県、県人権啓発ネットワーク協議会が主催し、NPO法人はなのころの協力で開かれる。
はなのころは2020(令和2)年に発足。障がい者の創作活動を支援し、今年4月には平字三倉にギャラリー「はなのころBASE」をオープンし、作品展示と地域交流の場となっている。
会場では、はなのころに所属するアーティストの作品を紹介するほか、多彩なワークショップを予定。窓ガラスへのお絵描きや、古代文字を使った名前シールづくりなどが行われる。
このうち古代文字を使った名前シールづくりでは、古代文字で写経を手がける一匡(いっきょう)さんが講師を務める。
一匡さんは双葉郡浪江町出身。発達障がいを持ち、東京電力福島第一原発事故に伴う避難生活の中で写経と出会った。宗派を問わず2千~3千年前の古代文字が書くことができ、コロナ禍や、22年4月に起きた北海道・知床遊覧船沈没事故などに対し、平癒や鎮魂の思いをしたためてきた。
本番に先立ち、一匡さんとはなのころの西山将弘理事長、いわきアリオスの長野隆人支配人がいわき民報社を訪れ、多くの人たちに足を運んでほしいと呼びかけた。
※びよーんの矢印は、正式には丸みを帯びて右上に伸びる(環境依存文字のため)
(写真:イベントへの来場を呼びかける一匡さんと西山理事長)