鈴木憲和農林水産相が29日、高市内閣で就任後初めて来市した。小名浜魚市場で県漁業協同組合連合会の野崎哲会長と懇談したほか、道の駅「いわき・ら・ら・ミュウ」では常磐ものを試食し、東京電力福島第一原発事故からの水産業の復興状況について触れた。
小名浜魚市場での懇談は冒頭のみ公開され、鈴木氏は農林水産省の官僚として原発事故に伴う食品の安全基準にかかわった過去や、第2次石破内閣では復興副大臣に就き、三陸・常磐ものの振興に努めた経験を強調。「『福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし』の思いで、水産業の復興に取り組んでいく」と呼びかけた。
野﨑会長は原発処理水の海洋放出に対して、「最後の一滴まで放出された後、福島の漁業が存在していて初めて『理解』することができる」と求め、廃炉作業にトラブルを起こさないよう、緊張感をもって引き続き進めてほしいと述べた。
懇談に合わせ、野崎会長の要望で放射性物質の検査状況も確認し、鈴木氏はその状況について理解を深めた。
またら・ら・ミュウでの試食では、初めて口にした郷土料理「サンマのポーポー焼き」のおいしさに目を丸くし、「買って帰ります」とご満悦の様子だった。
(写真:懇談する鈴木農水相と野崎会長)
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鈴木農水相 就任後初めていわき市へ 県漁連・野崎会長と懇談






