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いわきFC・谷村海那 J1横浜FMへ完全移籍「若い選手に勇気と夢与えたい」

 サッカー・J2いわきFCは6日、FW谷村海那(27)がJ1横浜F・マリノスに完全移籍すると発表した。谷村は岩手県盛岡市出身。国士舘大から、2020年に当時日本フットボールリーグ(JFL)のいわきに加入し、昨季はJ2得点ランキング2位の18得点を挙げ、ベストイレブンにも選ばれた。今季はリーグ戦全22試合に出場し、リーグ4位の8ゴールを決めている。
 移籍にあたっては「この選択を後悔しないように、これからも成長していきます。結果を残すことが皆さんへの恩返しだと思っています。いわき市、そして浜通りの光となれるように、これからも謙虚に、どん欲に頑張っていきます。本当に今までありがとうございました」とコメントした。
 横浜FMは5度のJ1優勝を誇り、一度もJ2降格経験がないが、今季は23試合を終えて最下位に沈んでおり、攻撃陣の補強が急務となっていた。
 3日に谷村の移籍予定が公表され、5日のアウェー・RB大宮アルディージャ戦をもって、チームを離脱することが伝えられていた。
 ラストゲームとなった大宮戦は2―1の逆転勝利を収め、敵地に詰めかけたサポーターからエールが送られると、思わず感極まった谷村。試合後の取材では「悩みましたが年齢を考えた時に、自分が上に行って活躍すれば、いわきの若い選手に勇気と夢を与えられると思って移籍を決断しました」と語った。
 大学時代の練習参加をきっかけにいわき入りしたが、「いわきしか選択肢はなかったと思う。1、2年でクビになってもおかしくない選手でしたが、見捨てられなかった」と振り返る。1年目は脂っこい食事も好んで食べていたが、2年目からは健康管理を徹底することで、次第に『上を目指す』気持ちが深まったといい、やがて飛躍を遂げていった。
 そうした姿を田村雄三監督(42)は「いわきFCのフットボールを体現する選手」とたたえる。覚えている限り3度は大げんかをしたと明かしつつ、いつも谷村は強い意志を持っていたと目を細めた。ラストゲームにはベンチ外の選手も、示し合わせたわけではないが試合会場に駆け付けた。指揮官は「彼の人徳でしょう」とほほ笑む。
 谷村は「いわきはどこに行っても居心地の良い場所でした」と笑顔を見せ、新天地でも自らの得点でチームを勝利に導くことに変わりはないと力強く意気込んだ。
 (写真:敵地に詰めかけたサポーターからエールを送られる谷村=5日)

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