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震災伝承イベント「かたりつぎ」本年度も 来年3月7日 観覧募集中

 東日本大震災から15年に合わせ、東北大災害科学国際研究所が中心となった「震災伝承イベント 語り部シンポジウム『かたりつぎ~朗読と音楽のとき~』」が来年3月7日、いわき芸術文化交流館「アリオス」アルパイン大ホールで開かれる。
 震災の記憶を後世に伝える活動の一環として、被災者のみならず、さまざまな教訓や情報などを交えながら、次世代に防災・減災を継承していく取り組みとなっている。20日から観覧の募集が始まった。いわき民報社などの後援。
 この催しは2012(平成24)年から始まり、岩手、宮城、福島の被災3県を舞台に関係者の話を集める取り組みとして続いており、今年3月にいわき市で初めて行われた。
 本年度も俳優の竹下景子さんと、作曲家でピアニストの谷川賢作さんを招き、朗読と演奏を交えながら震災の記憶を紡いでいく。
 特別講演としては、福島高専都市システム工学科の菊地卓郎教授が「いわきという場所で防災に向き合う」のタイトルで語る。
 菊地氏は水工学、地域防災を専門とし、地域住民とともに地区防災計画・マップの作成に取り組んでいるほか、23年9月の線状降水帯を巡る市災害検証メンバーなども務めており、地元をよく知る一人として防災についてひも解く。
 また東北大災害研の柴山明寛准教授が、震災の記録をアーカイブ化している「みちのく震録伝」の報告に立つ。
 柴山氏は防災・減災を専門とする立場から、市総合防災訓練に協力したり、新スタジアム整備に並行した「小名浜港周辺エリアにおける防災・交通対策協議会」の委員を務めたりと、いわき市の事情にも明るい。
 会場ではいわき市や双葉町の語り部が震災の記憶を話すほか、震災を直接知らない世代にあたる福島高専の学生も自らの思いを披露する。
 時間は午前10時半~午後0時15分。入場無料・要入場券(全席指定)。定員は1千人(車いす2席あり=事前予約制)。先着順。対象は小学生以上。
 申し込みはアリオスチケットセンター=電話(22)5800=、またはいわきアリオス1階の窓口まで。ライブ中継もあり(来年3月5日、<こちら>にURLを掲載予定)。
 (画像:「かたりつぎ」の告知チラシ)

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