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福島県勢初の快挙 高校生ものづくりコンテスト全国大会 平工の3人が優勝
全国の工業高校の生徒たちが、その技術や技能を競い合う「第25回高校生ものづくりコンテスト全国大会」(公益社団法人全国工業高等学校長協会主催)。
この測量部門で、いわき市から平工業高土木環境工学科3年の緑川空翔さん(18)、古内美南さん(17)、草野優輝さん(18)の3人が東北地区代表として出場し、福島県勢で初となる優勝を果たし、国土交通大臣賞、全国工業高等学校長協会理事長賞、産業教育振興中央会長賞を手にした。
全国大会は8、9日、高知市の高知工業高で開かれた。
夏休みや放課後、宿題をもとに計算の速度、精度を高めながら、昨年10月11日に平工業高で開かれた県大会では優勝(2年連続9回目)を飾ると、今年8月5、6日に岩手県一関市の一関工業高での東北大会で頂点(優勝は3年ぶり3回目)に立ち、全国大会の切符を手にした。
大会当日は全国から10チームが出場したが、雨のため外での測量競技は中止となり、内業競技として五角形の「閉合トラバース」(測量を始める出発点からループし、出発点に戻る測量方法)における、各辺の距離や角度を正確に測る「トラバース計算」を実施した。
3人は手早く取り掛かりながら完璧な計算結果をたたき出し、330満点中326点という高得点で、見事1位に輝いた。
緑川さんは「最初は計算も早くなく正確ではなかったので練習は大変だったが、それをやってきたことで優勝できたので、やって良かったと思っている」と話し、古内さんは「緊張しないようメンタルを鍛えたので、計算ミスをしないで満点を撮れてうれしい」という。
草野さんは「練習を通してスキルアップできたので、日々やってきた成果が結果につながってよかったと思っている」と述べ、それぞれこれらの経験を将来に生かしていきたいと語っている。
(写真:全国大会で優勝した平工業高)