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アクアマリンふくしま 震災15年写真展が開幕 復旧の歩みと未来への思いを
ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」で4日、「東日本大震災15年写真展 子どもたちの未来をつくる水族館」が始まった。今年3月で震災の発生から15年を迎えるにあたり、津波で甚大な被害を受けた同館の復旧の歩みに加え、復興の中で自然との共生を呼びかけてきた活動を紹介する。
2011(平成23)年3月の震災では、小名浜港は最大4・2mの津波に襲われた。同館では来館者を迅速に避難させ、職員は垂直避難をしたため、人的被害はなかったが、停電や水循環の停止もあって、9割の展示生物が死滅・流失を余儀なくされた。
潮目の海の大水槽ガラスや配管の破損、地盤沈下・液状化など、早期の再開は難しいと思われた。ただ全国の動物園・水族館の協力で、39種・227点の生き物を避難させ、震災翌月に千葉・鴨川シーワールドで、ゴマフアザラシが赤ちゃんを産んだことは大きな希望に。職員が総出で復旧作業に従事し、震災から126日目の7月14日に再オープンを実現した。
会場の本館2階スロープではこれらの様子とともに、この15年で新たに設けたエリアの姿も含め、107枚の写真が飾られた。初日から多くの来館者が丁寧に見入っていた。
同館の藁谷桜子さんは「震災を知らない世代も増えている中で、自然の脅威と素晴らしさを改めて知ってほしい」と呼びかける。震災当時は解説員として勤務し、復旧作業では水槽にたまった土砂の撤去を行ったことは記憶に新しいという。この15年の取り組みを踏まえ、「多くの方が未来に目を向ける機会になればうれしい」と重ねた。
4月5日まで。写真展では「よみがえれ!私たちの海」と掲げ、震災後に再オープンまで配布していた復興ステッカーと、缶バッジを数量限定で配布している。なくなり次第終了。
(写真:震災当時のアクアマリンふくしまの様子を見入る来館者)