今日は終戦記念日。とかく物騒な言動を見せる北の某国流に言えば敗戦の日だ。各地で、先の大戦で祖国のために亡くなられた方々に対する追悼の集会や、悲惨な戦争を二度と起こしてはならない不戦を誓う催しが行われた▼終戦から68年を経た今、終戦の年に生まれた人さえ68歳になり、高齢者の部類に入る。ましてや戦争中の過酷な暮らしや悲惨さを体験している人となると70歳代も半ばだろう。歴史的事実は、事実としてきちんと伝えていかなければ、と思う▼依然として厳しい状況が続く原発事故避難者。石原環境相が、中間貯蔵施設について「地元が自ら行動する認識を持つことが重要」と発言した。福島で出た汚染ごみだから、自分たちで処理を、と言われているようだ▼こんな発言はいつかあるとは思っていたが、かつて電力の供給を受けていた人たちにとってはすべては他人事であり、まだ終わってなかったの、という程度の認識だろう。寂しさを感じる。
片隅抄