きょう11日で、甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から、3年を迎えた。9日には、市内各地でも震災犠牲者を追悼する行事が行われた▼市主催の「3・11いわき追悼の祈りと復興の誓い2014」、県いわき地方振興局主催の3・11ふくしま追悼復興祈念行事「キャンドルナイト『希望のあかり』inいわき」を取材した。取材を通して、あらためて震災について考えるとともに、震災犠牲者の冥福を祈った▼今年の1月に、ある自治会の防火防災講話を取材した。そこで、起震車体験もあった。参加者が関東大震災で見舞われた震度5強や6強の揺れを体験した。震災前までは「このぐらいの揺れなのか」としか感じなかったが、今回は「震災と同じ揺れだ」と変な感覚に襲われた▼東京電力福島第一原子力発電所事故の影響があらゆる分野に及んでいる。「事故がなかったら」と思うこともあったが、現実を受け入れて前を向いて歩いていかなければならない。
片隅抄