今月2日、常磐道が仙台圏内まで全線開通され、新潟まで延びる磐越道と合わせて、いわきも高速道時代を迎える▼特に、首都圏と仙台を結ぶ常磐道の利便性は高まり、いわき市にとっても大きな経済効果が期待される。利用者が増えるということは交通量増につながり、それに伴って交通事故増の危険性が心配される。高速運転だけに、いったん事故が起きると大事故になりかねない。それだけに細心の注意が必要だ▼ところで、最近問題なのが高速道路の逆走。昨年1年間全国で約200件の逆走があったことが、警察庁の調べで分かった。大半が高齢者で、出入り口が分かりづらいということもあろうが、うっかりや勘違いが主な理由として挙げられる。中には認知症と知らずに、車の運転をしている高齢者も少なくない▼高齢者には自らの衰えを自覚し、交通法規を厳守した運転を心掛けてもらうしかない。その一方で、逆走を相手に伝える機械設置の対策も求められる。