虐待はいつになったらなくなるのか。どこの自治体でも児童相談所を中心に対策に乗り出しているが、絶えることがない▼わが子への虐待は母親が多く、次に父親だという。子育てにはいろいろな苦労がある。昼夜子どもの世話で疲れ切り子育てがストレスとなって、そのはけ口が子どもに向けられるなど、理由はさまざま。後で知り最悪の結果を迎える前に何とかならなかったのかといつも思う▼これから増えるのが買い物やパチンコに熱中しているうちに、駐車場に止めた車の中に残された幼児が脱水症状を起こし、死亡するケース。これも立派な児童虐待だ。エアコンをつけていたので大丈夫と思った、すぐに戻るつもりでいたとは、親の身勝手な言い訳にしか聞こえない▼今月末から夏休みが始まる。虐待ばかりか不審者からの声掛け連れ去りと、子どもたちの周りには危険がいっぱい。地域全体で監視の目を強め、子どもらが幸せに暮らせる世の中にしたいものだ。