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片隅抄

2019.03.27

昨年、車で20分のところにJA経営の道の駅が開店し、母親とよく利用している▼店内には新鮮な野菜をはじめ、組合員手作りの漬物や旬の食材が所狭しと並び、つい余計なものまで買ってしまう。そんな時、ふと思うことがある。何らかの事情があって抄子が車の運転ができなくなったら、母親はこの荷物をどうして運ぶのか。荷物を抱えバスに乗って帰るには、高齢の母親にはとても無理▼昔は抄子の住む団地にも数軒の商店があった。しかし、町場の大型スーパーに押され、次々と閉店し今は1軒もない。そのため住人は自家用車やバス、タクシーを使って買い物に行っている。経済的にも体力的にもそれが許される高齢者はいいが、持病を持って年金暮らしの独居老人はそうはいかない。団地内に移動販売車も来るにはくるが、品ぞろえにも限界がある▼いずれは抄子も買い物難民の仲間入り。年を重ねるに従って、今からどうしたらいいかと、頭を悩ませている。

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