5月31日は「世界禁煙デー」。厚生労働省では、6月6日までの1週間を「禁煙週間」とし、たばこと健康に関する正しい知識の普及と、公共の場や職場における受動喫煙防止対策を推進している▼禁煙は世界的な流れで、日本でも健康増進法の改正によって、喫煙に対する規制が年々厳しくなっている。すでに学校、福祉施設、病院、行政機関の庁舎では、分煙ではなく敷地内全面禁煙にする動きが加速している。また、ホテルや旅館、鉄道といった屋内が原則禁煙となる▼こうまでして禁煙を徹底させる背景には、人の健康に及ぼす悪影響が大きいからだ。一般的には肺の機能を低下させ、それにより運動や認知能力への弊害が指摘されている。また、血管が収縮し、血圧を上げ、長期間喫煙を続けるとがん、狭心症、心筋梗塞、慢性気管支炎になりやすくなる。まさに百害あって一利なし▼今後も規制強化やたばこの値上げが考えられるだけに、禁煙に挑戦しては。