新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の延長が表明され、はや8日が過ぎた。外出自粛や施設の使用制限協力要請が効果をもたらしたためか、本県のり患者数に急増の兆しは見えない。とはいえ、それは数字上の話。無症状患者が相次ぐ中、身近に感染がそっと忍び寄っている恐れは否定できない▼国は特定警戒都道府県以外の34県について緊急事態宣言の解除に向けた検討に入ったが、本市に目を移すと越県せざるを得ない市民が少なからずいる、ということを認識しなければならない▼私の親戚の数人は市の南部地域に住まいを構え、特定警戒都道府県の対象となっている茨城県の会社や病院に長らく勤務している。首都圏に接する勿来に至っては親戚同様、越県して働きに出ている住民は珍しくない。生活実態が北部地域とは異なるのだ▼広域都市として市は<横並び>ではなく地域の特性を踏まえた指針、対応策を打ち出す必要があるのではないだろうか。