大型で強い勢力の台風9号は九州地方を去り、朝鮮半島に抜けた。一安心と言いたいところだが、さらに強い勢力に発展しながら台風10号が日本に接近している▼伊勢湾台風並みというこの台風は沖縄九州地方に甚大な被害をもたらす恐れがあるという。6月の豪雨で未だ復興途中の九州各地では、さらに被害が増す恐れがあり、対策が急がれるところだ▼日本近海の異常な海水温の上昇が、台風の勢力を増大させ、想定外の被害をもたらしているという。今後は、日本列島を縦断するルートに変わってくる。いわきでも昨年台風による被害があったが、その悪夢が頭をよぎる▼自然の猛威を食い止めることはできないが、それを減災にすることは可能なことだ。そして何よりも最優先させなくてはいけないのが人命。昨年の教訓を生かし市は、ハザードマップを新調し、避難所等の記載も明確にしている。作っただけで終わらせてはいけない。有事にどう市民を誘導できるかだ。