令和元年の東日本台風からコロナ禍と、ここ3年の秋は活動するには寂しいものだった。本来ならさまざまな催しが開かれ、いわき市内を取材に駆け回り、紙面掲載もしばらくは順番待ちの状態になった▼新型コロナウイルス感染症もワクチン接種が進んだせいか、市内での新規陽性者は14日間連続で確認がない。大きな影響を受けた飲食店などは、規制が緩和されたせいか、夜の街もやや活気づいている▼こちらの記憶では約半年間、外で腰を据えての酒飲みはない。巷では自宅などで静かにたしなむ「家飲み」と称するスタイルが流行っている。加えてリモートでの飲み会もあるようだが、落ち着かない▼家での飲酒は気軽にくつろげる分、量を過ぎることがある。夏の終わりに健康診断を受けたが、過度の家飲みがたちまち肝臓の数値に表れた。医療施設のスタッフに「休肝日、取ってますか」と何度聞かれたことか。自己を律しつつ、秋の夜を迎えている。