いわき駅前「ラトブ」の壁面に新設されていた大型LEDビジョンが23日、供用を始めた。時間帯によって静かな感じがするエリアだけに、華やいだ雰囲気が漂う▼同日、駅南口ペデストリアンデッキで点灯式が行われるため、時間まで周辺に目をやった。かつて旧平駅ビル屋上、ラトブ前身の商業店舗に横長の電光掲示板があったことを思い出した▼本紙も情報提供し事件・事故、生活情報などを信号待ちの市民らが見上げていたものだ。シンプルな電光に比べ、大型ビジョンはクリアな映像と2基のスピーカーが耳目を引く。本市PR、企業紹介などが順に流れる中、映画作品の紹介に思わず見入った▼近隣の映画館「まちポレいわき」の集客にも期待される。ビジョンでの視聴が可能なら、同館で来月8日上映の『ひまわり』の予告編が見たいものだ。ウクライナのヒマワリ畑をソフィア・ローレンさんがさまよう名シーン。悲しく鮮やかな黄色が心にしみるだろう。
片隅抄