ここ数年「成人の日」の式典はコロナ禍にあって、規模の縮小、中止が相次ぎ、新成人は寂しい思いをしたことだろう▼今年全国では感染対策を徹底した上で、コロナ前と同じような形で実施するところが増えた。今年の成人の日は9日。法律で成人の日が1月の第2月曜日に移動になったのが平成12年。今年も前日の8日を中心に成人式が行われ、全国で122万人が大人の仲間入りをした▼市内ではほとんどのところで8日日曜日に行われ、新成人2737(男1363、女1371)人の門出を祝った。市内13地区で開かれた成人を祝う会には小学・中学時代の恩師が招かれたりと、心温まる会となり、新成人は大人への自覚を芽生えさせていた▼頼もしさを感じる一方で、市内に働く場所がないからと、古里を離れる若者が多いと聞くと残念だ。今後は古里で成人を迎えた若者がいわきを好きになり、この地で暮らしていきたいと思えるような環境整備が急がれる。