1994(平成6)年の酒税法改正によって、ビールの年間最低製造数量が2000klから60klに引き下げられた。大瓶で換算すると約316万本から約9万5千本にまで減ったため、小規模な事業者が参入できるようになった▼かつては地ビールの呼称が一般的だった。しかし大手と異なり、品質にはばらつきがあり、初期は一過性のブームで終わった。だが事業者の努力と消費者の理解促進もあり、最近では個性豊かなクラフトビールが人気を博している▼いわき市では浜通り唯一の醸造所「SANDi BREWERY」が稼働しており、先日行われた全国規模の品評会では県内事業者唯一の金賞を獲得した。単なるおいしさにとどまらず、飲む人の心に残る魅力を秘めたクラフトビールと評価された▼地域おこし協力隊出身の三戸大輔さんの努力のたまものだ。かつては否定的な意見もあったが、地域に根差したクラフトビール造りへの強い意思が成功に導いた。