NHKではこのところ、かつて民放テレビで絶大な人気を誇った時代劇を新しい配役で『再』放送するようになった。最近では「大岡越前」が高橋克典主演で、金曜日には「銭形平次」が亀梨和也の主演で放送された▼60~70代のテレビファンにとって、「大岡越前」は加藤剛のイメージが強いだろう。「銭形平次」といえば大川橋蔵だが、ひところは北大路欣也も『平次親分』を演じていた。橋蔵版の「銭形平次」はギネスブックに登録された888回もの長きにわたってお茶の間のファンを楽しませた▼橋蔵本人はもちろん、平次をライバル視する万七親分に悪役で知られた遠藤太津朗を起用、女房のお静役には八千草薫や香山美子、子分の八五郎役に林家珍平らがいて脇を固め、片岡千恵蔵、若山富三郎、山形勲、美空ひばりら名優がゲスト出演した▼若い俳優さんによる新しい時代劇。全盛期の時代劇を知る世代にとっても納得する制作であってほしいと願うばかりだ。