布施明『シクラメンのかほり』、梅沢富美男『夢芝居』、美空ひばり『愛燦燦』。趣向は異なるが、それぞれが魅力的。どれも手がけたのは、シンガーソングライターの小椋佳氏だ▼2千曲以上を世に送り出してきた小椋氏の作曲に『想いひとつのハーモニー』がある。いわき市の市制施行30周年を記念したイメージソングで、フォークデュオのビリーバンバンが歌う▼市役所の始業時に流れているほか、FMいわきでも耳にする。その爽やかな趣は30年経っても色あせない。歌詞の中には水石山に放牧された若い馬や、泉町の照島に飛び交うウミウ、オープンしたてのいわきサンマリーナが登場する▼当時の資料によると、作詞したのは全国1265点の応募から選ばれた平赤井の主婦・新妻直衣さん。曲の締めくくりには「人と人/人・街・自然が大合唱/大合唱さ/想い一つのハーモニー」とある。まさに人・街・自然はいわき市が誇れるもの。60周年の節目に改めて注目したい。