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県アンサンブル 先輩の思いも込めた磐城など いわき勢3団体が東北大会へ
第50回福島県アンサンブルコンテスト(県吹奏楽連盟などの主催)が14、15日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれた。
審査の結果、いわき市勢は演奏順に、高校の部で、磐城・クラリネット7重奏、同・サクソフォン6重奏、いわき湯本・金管8重奏、磐城・フルート6重奏、職場・一般の部で、IBCサクソフォンアンサンブル・サクソフォン4重奏が、金賞・県代表に選ばれた。東北大会は2月12日、山形県山形市のやまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)で行われる。
いわき市勢の県代表のうち、高校の部で最高得点だった磐城・フルート6重奏は、新型コロナウイルス感染症の影響によって、全国大会(令和2年3月)が直前に中止となった時と同じ楽曲で、「白風-フルート六重奏のためのーロ短調作品28a」を選んだ。
「プレッシャーもあるが、当時の先輩方の思いも込めて、一生懸命取り組んでいる」と話すのは、メンバーを率いる太田さくらさん(2年)。本番はとても緊張したと打ち明けるが、「仲間を信じて演奏できた」ととびきりの笑顔を見せた。
曲名の白風は、神社にかかる白い布の御幌(みとばり)がなびくことで、神からお告げが伝えられるとの考えを基にしており、通常のフルートのみならず、高音のピッコロから低音のバスフルートまで使って、さまざまな風を表現している。
太田さんは「本番前は一人一人に合った言葉を送った。演奏中もアイコンタクトを欠かさなかった」と語ると、他のメンバーから頼りにしていると太鼓判を押され、思わずはにかんでいた。