第105回全国高校野球選手権記念福島大会(県高野連など主催)は10日、大会3日目を迎えた。いわきグリーンスタジアムでは、いわき勢同士が対戦する好カードとなり、磐城が7―0の八回コールドで磐城桜が丘を下し、いわき光洋は小名浜海星に8-3で勝利した。県営あづま球場では磐城農業が福島成蹊1-14で敗れ、白河グリーンスタジアムでは勿来工業が安積黎明に2-1で勝った。
また9日の大会2日目の試合では、いわき勢のトップを切って登場した第6シード・平工業が清陵情報に2―3で敗れる波乱があった。連合チームとして臨んだ平商業・いわき総合・相馬農業も郡山商業に0―10の五回コールド負けした。
<平商業・いわき総合・相馬農業-郡山商業>
幕切れは突然訪れた。五回裏、郡山商業の攻撃。連合のエース佐藤大河(3年・いわき総合)は先頭打者を右飛に打ち取るが、中前安打と四球で暴投、盗塁などで1死二・三塁のピンチを背負う。ここで郡山商業は176cm、93kgの巨体・蛇石祐希(3年)を代打に送った。その4球目。「インコースを突いたストレートが甘く入った」(佐藤大)ボールを右翼スタンドに放り込まれた。3点本塁打となって、0―10のサヨナラコールド負け。連合の選手たちは足取り重く、ぼう然とした表情で整列した。
試合後は球場の外でエンジ色や赤、紺色のユニホームの選手たちが集まり、鹿野治彦(平商業)、荒井巌重(いわき総合)、鵜沼良延(相馬農業)の3監督から、それぞれねぎらいの言葉をかけられた。そのあと3校に分かれて、保護者らといつもの高校生に戻った。連合はこれでいったん解散。さらに秋に向けて新たなチーム編成を模索していくことになる。
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