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県内初「ほこみち」実現へ いわき駅前大通りで歩道利活用の社会実験始まる

 歩道の有効活用が可能となる制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」の実現に向け、官民一体の社会実験が3日から、いわき駅前大通り(国道399号)で始まった。19日まで。
 社会実験は平中心市街地の回遊性を高める狙いもあり、市、いわき商工会議所、市中心市街地活性化協議会(平地区)、県いわき建設事務所の共催で行われ、地元の関係者と連携している。ほこみちの制度はコロナ禍を踏まえて、にぎわいのある道路空間創出を目指し、2020(令和2)年から始まった。県内では指定された区間はなく、社会実験の結果を踏まえて、本格運用を検討していく。
 社会実験のコンセプトは「いわき駅前公園化計画」。会場はJRいわき駅前から、東邦銀行いわき営業部前までの約250m。自由に使える椅子や机、子どもの遊び場などが設けられており、休日を中心に飲食店が軒を連ねるほか、多彩なイベントが予定されている。
 初日の3日には平字三町目の歩道上で、相馬郡飯舘村の蝋燭(ろうそく)作家・大槻美友さんを交え、キャンドル作りのワークショップが開催された。自由な発想で蝋にさまざまな植物をあしらい、参加者は思い思いのキャンドルを仕上げていった。
 また沿道のイタリアンレストラン「La Stanza(スタンツァ)」が夕方から、ビールや日本酒、ワインを販売する「立ち飲みスタンツァ」をオープンさせた。市民らが外で一杯飲みながら、さまざまな話題に興じ、夜も楽しめる仕掛けとなっていた。今後の営業日は期間中の金曜・土曜。午後5時から8時まで。
 期間中には、会場周辺で多彩な催しも繰り広げられる。3日は、7月に続いて「いわき駅サンシャインマルシェ」が開かれ、いわき市の水産物ブランド・常磐もののブースや、フラや弾き語りのステージで盛り上がりを見せた。
 また社会実験に合わせて、19日までの土曜・日曜は、いわき市平十五町目駐車場に午前10時から午後8時までに入庫すると、自動的に1時間無料となる。イベントを含む詳細は、<こちら>を参照すればよい。

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