いわき湯本高遠野校舎(阿部学校長)の卒業証書授与式が1日、遠野町の同校舎体育館で行われ、最後の卒業生30人が保護者や教職員たちに見守られて式典に臨んだ。地元で500年以上続く伝統工芸品「遠野和紙」で制作した自分だけの卒業証書を手に、3年間慣れ親しんだ学び舎(や)を後にした。
式典では呼名に続き、阿部校長が各クラス代表の嶋﨑智也生徒会長(18)、佐竹智徳さん(17)に卒業証書を手渡し、「皆さんは、自分がすべきことに取り組み、困難を乗り越えてきた。世界に1枚だけの卒業証書を手に自信を持って、社会に羽ばたいてほしい」と激励した。
大沼博文県教育長、鳥居作弥県議、星勝好PTA会長の祝辞に続き、卒業生代表の嶋﨑会長が学校行事を振り返りながら、「多くの友のおかげで、3年間を過ごすことができた。遠野校舎で思い出は消えることはない。母校で学んだことを社会で生かし、自分の人生を歩んでいきたい」と感謝、決意を述べた。
(写真:各教室で行われた卒業証書授与)