アーティスト荒井良二さん(68)の作品を一堂に紹介する企画展「new born 荒井良二~いつもしらないところへ たびするきぶんだった」が7日から、平の市立美術館で開かれる(同館など主催)。
児童絵本、絵画、音楽、舞台芸術などさまざまなジャンルで才能を発揮し、2005(平成17)年にはスウェーデンの児童文学作家の名を冠したアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人として初めて受賞している荒井さん。同展では自身が選んだ絵本原画、イラストレーション、新作インスタレーション、愛蔵小物など約300点を通じ、「いままで」「これから」を語る作品世界を体感できる。会期は10月20日まで。
荒井さんは、山形県山形市生まれ。日本大芸術学部美術学科卒。1990年、初の絵本『MELODY』を発表後、その作品の数々は第46回小学館児童出版文化賞、ボローニャ国際児童図書展特別賞、第31回講談社出版文化賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞、第1回JBBY賞、第59回産経児童出版文化賞大賞など、国内外の権威ある賞を受賞したほか、山形・蔵王温泉などが会場の「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督を務めるなど、現在も幅広い活動を展開している。
同展では、荒井さんの手がけた100冊以上の絵本・書籍の中から代表的な作品原画、自身が選んだ立体・絵画、廃材を使った新作インスタレーションなどを展示するほか、荒井さんが参加するワークショップ、トークショーなどを行い、今回のテーマ「誕生=new born」する世界に触れる機会となる。
開館時間は午前9時半~午後5時(入館は閉館30分前)。休館は月曜(ただし9月16、23日、10月14日は開館)、翌日休館する。観覧料は一般1100円、高・高専・大生500円、小・中生300円。問い合わせは、市立美術館=電話(25)1111=まで。
(画像:企画展を伝えるポスター)
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