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いわき市農林業賞 添野の小川さん、小川きのこ園、四倉の大楽さん輝く
いわき市の農林業発展・農村社会の近代化などに意欲的な取り組みを進め、顕著な実績を上げた個人、団体をたたえる「令和6年度市農林業賞」の表彰式が30日、内郷綴町のクレールコートで行われた。
本年度は個人・団体の部(個人)は水稲、オクラ、菊の栽培を行いながらスマート農業技術の導入で効率的な農業経営を進める小川保夫さん(73)=添野町=、同(団体)は年間83万個の菌床シイタケを生産し、販路拡大による地産地消の普及啓発や、6次化商品の販売などを手掛ける小川きのこ園=小川町、中島康雄代表取締役(72)=、青年の部は所有するほ場でのコシヒカリの作付け、作業受託による大規模農業経営など広範な農地の有効活用、保全などに貢献する大楽浩司さん(50)=四倉町=が受賞した。
表彰式では、内田市長が「この賞は、本年度で第48回を迎える。受賞された皆様には本市農林業の振興、発展に貢献いただき、心から敬意と感謝の意を表すとともに、今後ますますの活躍を期待します」と激励した。
受賞者代表の小川さんが「受賞は大変光栄であり、関係者、家族の支援のたまもの。それぞれの立場で微力ながらも、農林業の振興に尽くしてきた。今後も担い手の育成、経営基盤の強化に取り組んでいきたい」と謝辞に立った。
市農林業賞にあたり、小川さんは「受賞を機にさらにおいしい米作りを目指し、心新たにスタートしたい」、中島さんは「25年続けてきたキノコ作りは、やりがいのある仕事。これからも生産、販売に励んでいきたい」、大楽さんは「米作りは大変だが、食べた方から『おいしい』と言われることが一番うれしい。今後も農業を通じ、地域に貢献したい」と話している。
(写真:市農林業賞に輝いた〈左上から〉小川さん=右、小川きのこ園、大楽さん)