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いわき市海竜の里センターの跡地 地元から自然利用したファミリー向け施設望む

 昨年3月末に閉園した大久町の「いわき市海竜の里センター」の跡地を巡り、福島高専のアンケートを通じ、地域住民を中心に豊かな自然環境を利用したファミリー向けの施設を望む意見が挙がっており、清掃やイベントといった主体的な活動にも協力する意向が分かった。
 久之浜・大久地区復興対策協議会の跡地活用検討部会では、そうした意見を基に民間事業者による新たな利活用を探っていく。
 跡地活用検討部会は昨年12月に発足し、部会長には新妻英正さん(元いわき市副市長)が就き、区長会や商工会、漁協、JA、婦人会、子ども会育成会、こども園の代表ら計10人で構成。オブザーバーとして、市の担当者も参加している。
 アンケート調査は、福島高専ビジネスコミュニケーション学科・大仁田香織准教授の研究室が実施。地域課題や跡地利用に関して質問し、同協議会の会員、地元の小学5、6年と中学生、保育園・こども園と小・中学生の保護者に加え、全戸回覧(1520世帯)とウェブで展開した。
 回答数は406件で、全戸配布とウェブを除いた対象者は約600人だったため、新妻さんは「地元の多くの方に関心を寄せていただいた」と一定の成果を強調する。
 年齢区分は10代が最も多く26・1%で、次いで40代が20・7%、30代が14%。職業は児童・生徒等が27・4%、会社員が24・6%、パート・アルバイトが13・1%となっており、現在や今後の久之浜・大久地区を担う世代が占めた。
 跡地についての要望としては、「子どもやファミリーが遊びや学びを体験できる公園」が83・3%、「サウナやピザ窯などがあるキャンプ場」が48・5%、「フタバスズキリュウのテーマパーク」が44・8%、「豊かな自然を楽しめるトレッキング&サイクリング・ターミナル」が36%、「地産地消による子ども食堂・高齢者や一人暮らしへの配食ができるレストラン」が34%、「子どもたちの学習機会や子育て相談などができるファミリーサポートセンター」が30・8%だった。
 これら内容は2月27日、市久之浜・大久支所で開かれた第2回の部会で伝えられた。新妻さんによると、跡地に興味を持っている団体は複数あるといい、今月中に予定する次回の部会で地元としての考え方を集約する。また4月の部会では実際に団体の担当者を呼ぶことで、市が5月から6月に計画する市場性の把握「サウンディング型市場調査」に弾みを付ける方針。
 (写真:アンケート結果が示された部会)

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