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いわき市フラワーセンター 今秋にも風力発電施設撤去へ 高さ29mのシンボル
平四ツ波の市フラワーセンターの風力発電施設が、今秋にも撤去する方針が固まった。2004(平成16)年1月に新エネルギーの普及啓発を目的に設置されたが、設計寿命の20年を超えたことから、昨年度から周囲に立ち入れないよう規制している。
風力発電施設は同園のシンボルで、高さは最高点で29m。発電出力は40kwだった。市の本年度予算に撤去費用が計上されている。正門から大階段を上った先に立っており、航空宇宙の技術と自然界の草花の発芽をヒントにデザインされた。地元の子どもたちに向けては、同じく園内の太陽光発電施設と並んで、自然エネルギーを学ぶ機会ともなっていた。
4月から5月にかけて風力発電施設の周りでは、ネモフィラの花が咲き誇ることから、多くの見物客でにぎわう。市農業政策課によると、現状で倒壊の恐れはないものの、念のため半径30mにロープを張っている。
(写真:フラワーセンターの風力発電施設=市提供)