久之浜に初夏の便り ハマエンドウ見ごろ迎える 見る人に癒しを

　久之浜地区の初夏の風物詩として、地元で親しまれている海浜植物の多年草ハマエンドウが、波立、久之浜海岸に咲き始め、蝶のような紫色の小さい花が住民たちの心を癒してる。
　保護、植栽活動を続けている久之浜・大久地域づくり協議会の遠藤喜一会長（６６）によると、例年５月上旬に５、６分咲きとなり、半ばごろまで見ごろが続く。東日本大震災の津波や防潮堤、防災緑地の整備で影響を受けたが、同協議会などの手厚い活動により群生地が増加した。
　復興の象徴としても地元に愛されており、散歩で訪れた地元の男性（８１）はかわいらしい花々の開花を喜び、「もっと魅力を発信してほしいね」とにっこり。
　今年は少し咲き始めが遅く、場所によってはつぼみが固いところも。またハマエンドウが終わりに差し掛かると、淡いピンクのハマヒルガオが咲き始めるため、両海岸では今月いっぱい、可憐な花々を愛（め）でることができそうだ。
　（写真：久之浜海岸に咲く可憐なハマエンドウ）