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常磐藤原町の「旅人牧舎。」 相馬野馬追にサラブレッド初参加

 一千有余年の歴史がある相双地方の伝統行事で、国指定重要無形文化財に指定されている相馬野馬追に今年、いわき市常磐藤原町の牧場「旅人牧舎。(八木沢一気舎長)」所有のサラブレッド1頭が初参加した。
 2023(令和5)年12月に地方競馬を引退したカイロメッセージ(5歳・牡馬)。普段は牧場で市民らに命の尊さを伝えている元競走馬が、お行列や神旗争奪戦で勇壮な姿を披露し、詰めかけた観客を喜ばせた。
 相馬野馬追は5月24日から26日まで3日間の日程で開催。執行委員会によると、今年、参加した馬約400頭のうち約半数は相双地方の馬で、残りは県内外から借り受けた。
  例年は7月の開催だったが、2023年に熱中症で馬が死ぬなどしたため、翌24年からは暑さを避けるため 5月に前倒しした。今年から20歳未満の未婚者という女性に課せられた出場条件が撤廃された。
 八木沢さんは子どもの頃から馬に親しみ、馬業界22年目を迎えた23年11月、湯ノ岳の中腹に念願の牧場をオープンした。動物との触れ合いを通じて、生命のつながりに感謝することを目指している。相馬野馬追には、これまで騎馬武者として5回、参加したが、牧場から馬を貸し出したのは初めて。
 「不安と心配しかなかったが、立派に大役を果たすことができて良かった」。野馬追を終え、カイロメッセージとともに牧場へ戻った八木沢さんは安堵した表情を浮かべた。
 (写真:相馬野馬追に初参加したカイロメッセージと八木沢舎長)

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