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いわきワイナリー2銘柄が奨励賞輝く 英国の世界最大級ワインコンテスト

 障がい者支援のために立ち上げ、2015(平成27)年からいわき産ワインの醸造を始めた、NPO法人みどりの杜福祉会いわきワイナリー(事務局・平南白土、今野隆理事長)の白ワインの銘柄「甲州2024」と「シャルドネ樽熟成2023」が、英国で行われた世界最大級のワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2025」で奨励賞を受賞した。
 本県では唯一の受賞となり、同法人では「私たちのワインが認められたことを嬉(うれ)しく思う」と喜びの声を上げている。
 IWCはイギリスを拠点とするウィリアム・リード・ビジネス・メディア社が主催し、1984年から毎年ロンドンで開催されている権威ある世界最大級のコンクールで、『世界で最も大きな影響力を持つワインコンテスト』と評される。
 同法人によると、世界各国から1万本以上の出品があり、数カ月にも及ぶ厳正な選考を経て、このうち約5千本が金賞、銀賞、銅賞、奨励賞に選ばれた。国内では大手メーカーが各賞に輝いており、醸造開始から10年ほどの新興生産者が受賞するのは珍しい。
 受賞した「甲州2024」(税込み2750円)は日本固有種の甲州を用い、酸味と柑橘系のさわやかな香りが特長のすっきりした辛口。一方、「シャルドネ樽熟成2023」(同4950円)はアカシヤとフレンチオークの混合樽で1年熟成させた、バランスに優れた辛口ワイン。
 地元『常磐もの』を例に出すと、甲州はホッキ貝の刺身、シャルドネはヒラメのムニエルとの相性が抜群という。
 一歩一歩しっかりとした足取りで、いわき産、そして障がい者支援という付加価値を持つ独自の地ワインを作り続けてきただけに、マネージャーの四家麻未さん(36)が「ワイン造りの方向性に間違いはなかった」と、今回の受賞は携わるスタッフやボランティアの自信に繋(つな)がった。
 ただ受賞を喜ぶ一方で、今回の奨励賞の上には金、銀、銅各賞があるのも確か。四家さんはさらなる高みを目指し、「誰が飲んでもおいしいと思うような、いわきの名前を高められるようなワインを作りたい」との夢を描く。
 受賞ワインは、好間町中好間のいわきワイナリーガーデンテラス&ショップ(直売所)=電話(36)0008=で買い求めることができる。
 (写真:受賞したワインを前にする四家さん)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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