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いわき市の海水浴 今夏は3万8209人 レジャー多様化・少子化で鈍化か

 市は18日、今夏のいわき市の海水浴場について入込客数を発表した。今夏も暦の関係で天候不順の恐れから、海開きを例年の海の日の3連休初日から1週間ずらし、7月19日から8月17日までの30日間とし、昨年と同じく勿来、薄磯、四倉、久之浜・波立の4カ所に海水浴場を設けた。
 市観光振興課によると、本年度の入込客数は4カ所で計3万8209人(前年比107・2%)と微増した。背景には期間中に熱中症警戒アラートが5回発令されたことによる外出自粛や、7月30日にカムチャツカ半島付近で発生した巨大地震による津波警報発表、8月上旬には、台風9号、10号の接近による高波が連日発生したことがあるという。
 海水浴はいわき市を代表する観光誘客の一つで、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故前の2010(平成22)年には、計10カ所の海水浴場に80万1413人が訪れていた。
 現在は4カ所の開設となり、コロナ禍が明けてあらためてにぎわいを取り戻すことが期待されているが、レジャーの多様化や少子化によって客足が鈍化している。市では「来年度以降も引き続き安全・安心な海水浴の環境づくりに努めてまいります」とコメントしている。
 (写真:四倉海水浴場)

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